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赤いお母さんこと木蘭が別当を務めるサイト
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思えば今年の上半期は『マッドマックス~怒りのデス・ロード(Mad Max:Fury Road)』に心を奪われて、一般上映後も、名画座という名の荒野をさまよっていた。
荒野をさまよう中で、テレビ放送やビデオでしか観た事の無かった『Mad Max』『Mad Max 2』を、名画座のスクリーンで目にする機会を得られたのも、貴重な経験であった。 『~Fury Road 』以前の『Mad Max』と言えば、自分に取っては(そして恐らく多くの人に取っても)『~2』の事だろう。文明崩壊後の世界を舞台とした、多くのSF映画やコミックに影響をあたえた作品だったからだ。ヒューマンガス(The Humungus)を初めとする個性的な悪役に異様な改造車といった、圧倒的ビジュアルイメージは驚愕だった。 それ故、(一応、近未来だけど)普通のオーストラリアの田舎で、暴走族が暴れ回る・・・というSF的要素の無い『Mad Max』は、少し影の薄い存在だった。 所が今回、キネカ大森における同時上映という形で、初めて劇場のスクリーンで『Mad Max』を観る機会に巡り会えたのだが、いや、素晴らしかった!それは自分が大人になったからでもあったのだろうが、むしろ『~2』よりも深く心に刺さったと言っても過言では無い。 『Mad Max』(1979年 オーストラリア) 監督:ジョージ・ミラー(George Miller) 制作:バイロン・ケネディ(Byron Kennedy) ボブ・ミラー(Bob Miller) 音楽:ブライアン・メイ(Brian May) 『~2』以降は文明崩壊後の世界で、伝説の男マックスに出会った人びとが彼について語る・・・という構造になっている。これは監督ジョージ・ミラーが、物語りに神話的な要素を加えたせいでもあるが、結果としてマックスは映画の主人公だが、物語自体の主体的立場には立たないし、人間性に乏しい。あくまでも伝説の男だからだ。 所が、この第一作目では、人間マックス・ロカタンスキー(Max Rockatansky)は映画の主人公でもあり、物語の主人公でもある。ごく普通の人間であるが故に、赤裸々にマックスの内面の葛藤や弱さ、人間的営みを描いている。 映画としてのスタイルは『~2』で確立されたのかも知れないが、マックスというキャラクターは、間違い無く『Mad Max』で確立されている。以降の作品は、マックスと愛車インターセプターの残像・・・と言っても過言では無い。 この日、『Mad Max』に続いて上映された『~Fury Road』との間には、1979年にオーストラリアで制作された低予算映画と、2015年にハリウッドを巻き込んで制作された大作映画という圧倒的な映画技術や予算の差、更にはメル・ギブソン(Mel Gibson)からトム・ハーディ(Tom Hardy)というマックスを演じる役者の違いが生じているにもかかわらず、それを越えた継続性を感じてしまったのだ。間違い無く続編である・・・という以上に、むしろ、『~Fury Road』こそが『Mad Max』の正統な続編なのではないのか!?と思わせる程だった。それはインターセプターの風貌と、マックスというキャラクターの人間性の回帰というストーリーが成せる技だったのだろう。 いや、本当に素晴らしかった。二本立てならではの経験だった。 中学生の頃に観たので、随分と忘れているなぁ・・・と思いながら鑑賞したが、大人になって見直してみると、改めて感じたポイントが、いくつかある。 先ずは、「敵のボス・トーカッター(Toecutter)が素晴らしい!」という点。 ![]() 『~2』のヒューマンガスを筆頭に、非常に個性的な歴代悪役の中で、トーカッターは地味な印象がぬぐえななかった。しかし改めて見直すと、ヒュー・キース・バーン(Hugh Keays-Byrne)の怪演に因るところが大きいが、非常に繊細で奥深いキャラクターという印象を持った。偉大なはずのヒューマンガス様が薄っぺらに見えてしまう程だ。 そしてジョアン・サミュエル(Joanne Samuel)演じる「ジェシー(Jessie:マックスの嫁さん)が可愛い!」という点。 ![]() ジェシーが出勤するマックスに、謎の手話で「私は貴方にぞっこん!」と伝えるシーンがあるが、子供の頃は「なんじゃそりゃ?」と思ったもんだが、大人になって観るとムネキュンですな。 心身共に疲労したマックスが、ジェシーと赤ん坊を連れて旅に出たら悲劇に見舞われた・・・というストーリーは覚えていたのだが、二人のラブラブ旅行が、思いの外、長い。こんなに尺を使っていたっけ?と驚いたが、コレが苦にならない。悪く無いよラブラブ。 ![]() ・・・そしてマックスと一緒にジェシーにメロメロ・・・と成った所で、あの悲劇!「ウォォォ!殺れ!マックス!殺っちまえ!」と感情移入しまくり、怒りに震えた(涙)。 今回、初めて気がついた点は、これは新米暴走族で半端者のジョニー・ザ・ボーイ(Johnny the Boy)君の成人儀礼の物語りでもあるんだな・・・という事。 大きな決断には代償が伴うもので、その痛みや重さを自覚して受け入れてこそ大人なんだ・・・半端者じゃだめなんだ・・・という事を、前半の山場でトーカッターが、映画のラストでマックスが、それぞれのやり方で教育的指導の為に試練(成人儀礼)を与える構造になっているのが面白い。 ![]() 同じ様なテーマとして『~Fury Road』ではニュークス(Nux)君の童貞喪失物語が用意され、無事に彼は“boys”から一人の“a man”に成れるのだが、ここではジョニー君は、“The boy”のままで終わってしまう・・・しょんぼり。 因みに今回、「今後、世界は『Mad Max:Fury Road 』を観た人間と、観ていない人間とに分けられる。俺は観た人間だ。だから君にも観た人間の側に立って欲しい。これは夫婦の問題なんだ。」と妻に言って、キネカ大森まで連れだって観に行った・・・のだが、同時上映が『Mad Max』ってには失敗だったかなぁ~と内心思っていたりする。シリーズ中、一番リアルにハードでグロイ作品なので。 冷や冷やしながら鑑賞後、「どうだった?」と妻に尋ねると、「良いラストだったと思います。悪い事をした人間が、残酷に罰せられる所が良かったです。」との事・・・むむ(汗)・・・肝に銘じます(←何が?)。 ■
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by redsoldiers
| 2015-12-14 21:15
| 映画
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