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Miniartの声明

 騒乱の続くウクライナ。
 ロシアがクリミアの権益を維持したら、ウクライナも落ち着くかな・・・と思っていたら、思いのほか長引いてびっくり。確かに、西部と南東部とで拮抗していた状況でクリミアを切り取ったら、西部に選挙で勝てなくなっちゃうからねぇ・・・。反露的政権で安定されるよりは、グルジアやモルドバ式に、緩衝地帯を作って不安定化させるというのは現実的なのかな。
 国際政治のリアリズムはそうかも知れないが、住んでいる人間にとってはたまったものじゃ無い。


 以前の記事で(「ウクライナの模型メーカーを憂う」)で、所在地がクリミア自治共和国の首都シンフェロポリのメーカーMiniartについて触れた。公式サイトでは3か月ほど沈黙を続けてきたが、ここにきて、6月14日付の公式声明を出した。
 以前から、色々な場所で情報が漏れ聞こえていた様だが、スタッフや設備を、すべてキエフに遷したとの事。

 あの混乱の中で、設備も含めた企業拠点を良く遷せたな・・・と思うが、現代の模型メーカーはスタッフとパソコンがあれば、活動出来るのかな?金型は何処に置いてあったんだろう?
 何はともあれ、無事に企業活動を続けられると良いけど。


 東からは魑魅魍魎が流れ込んでいる様だが、西だって怪しいもので、政権や鎮圧部隊に加わっている右派セクターは民族主義者というかネオナチの系譜を継いでいるみたいだから、アメリカでも「やばいよ。」という声が出ているとか出ていないとか。
 初めに焚き付けた勢力も、アメリカの中間選挙が終わったら現ウクライナ政権を(グルジアのサーカシビリ前大統領の様に)ペッと見捨てるのかな・・・と思ったが、イラクで薪が燃え始めたので、早々に手を引いてしまって、意外に早く落ち着くかも知れないな・・・
などと、傍観している外国人は気楽なものだが、ウクライナで生活している人々にとっては(あるいは外国で暮らしているウクライナ人にとっては)、事態は何も良くならない・・・。

(ロシアのショービズ界で活躍するウクライナ人のレポートは、こちらを参照。)


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by redsoldiers | 2014-06-19 11:12 | 模型論考 | Comments(0)

歴史軍装研究と模型製作の狭間に


by redsoldiers
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