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フォーラムへの書き込み

 昔からフォーラムだの、BBSだの、blogのコメント欄だのには良く書き込みをする方だ。そこで多くの情報交換が出来たし、意見を戦わせる事で色々と鍛えられたものだ。
 模型関係のフォーラムも良く閲覧しているのだが、そこでコメントを書き込むべきか困ってしまう事が良くある。

 模型のフォーラムだと、参加者が完成した或いは製作中の作品を掲示する事が多い。
 ・・・で、多くの場合、讃辞のコメントが並ぶ訳だが、大抵は有意義なコメントにはなっていない。作った本人は喜ぶだろうが、それ以上の利益は無い。「気に入りました!」「素晴らしい!」だけじゃ、一寸寂しいよね・・・。せめて話題が膨らむ様なコメントなら良いのだけれど、書き手として難しいのは確かだ(掲示された作品にもよるけれど)。
 また、自分独自の視点で讃辞を贈ったら、作り手の眉間にシワが寄った・・・という事も、ネット上に限らずあったので、一寸ドキドキだ。
(-_-;)

 一番有意義なコメントは、的確な批判だろう。考証のミスや、表現方法への疑問などである。
 でもねぇ、これも困ってしまう。・・・というのも、突っ込みどころ満載の作品やコメントは沢山あるが、そこを指摘した時に創作意欲を奪ってしまったら、もともこうも無いからだ・・・。その指摘で創作意欲や向上心が燃え上がる様な作り手だったり、そういう火を付けられる意見を言えれば良いんだけど、なかなか難しい。ましてや制作途中の作品に、「そこ間違っていませんか?」と突っ込みたいけど、今更どうしようもない様な事だったら黙っていた方が良いかな・・・と。
 それと日本人は意見を戦わせる事に慣れていない人が多いから、逆恨みされたらイヤだしね。実際に、逆恨みされたし。フォーラムに限らず。
 ・・・そう思うと、最近はコメントをする気にならないのだ。

 海外のフォーラムだと、「素晴らしい!」とか、「気に入った!」とか、役に立たない讃辞も多いが、それなりに批判的な意見も書かれるし、戦いが巻き起こる事も在る様で活動的だ。
 私が良く閲覧しているロシアの「DIORAMA.RU」に日本人による作品が投稿されていたが(ここ)、讃辞と共に考証を批判する様なコメントが幾つか書かれていた。その中に、作品に登場している歩兵の襟章に付いての議論が白熱し、わざわざ別のスレッドに隔離され、なおかつ盛り上がっていた。
 まぁ、他の参加者から「論客さん」と揶揄されてもいたが、それなりに盛り上がって、様々な情報や画像がアップされる様子は、閲覧者にとっても楽しいし、有意義だよね。

 ・・・とはいえ、喧嘩して嫌みたっぷりにコメントするなよ(ニュアンスが拾えないだろ!)。興奮してスペルを間違えるなよ(単語が拾えないだろ!)。
 辞書片手に必死で読んでいる外国人もいるんだよ!
(-_-メ)


 あ、因みに私のblogへのコメントは、「素敵!」「お上手!」といった讃辞だけでも結構です。孤独死しそうなので。
Λ(-_-)
Commented by カニオ at 2011-12-07 23:54 x
コメントは確かに難しいです。人が褒めてると粗探しする人ってのがいるから、そういう賛辞の中で欠点だけ指摘すると真っ当な批評であっても本人やその場に集う人々に「粗探し」的に取られてしまいますよね。有意義なコメントにするには「褒めつつ指摘する」とか、自ら気がつくように誘導するとかメンドクセー配慮が必要なものです。あとは日頃のキャラ作りでしょうか。それでも誤解されそーな時はグッと我慢してやり過ごすと(笑) 言えないことケッコーあります。でもひとつ言えるのは人の批評を受け入れない人は伸びませんよね。また伸びたいと思っている人ほど批評されたいと思ってる。そういう人であるか否かを嗅ぎ分けて積極的に指摘してあげたいとは思ってます。
Commented by 赤いお母さん at 2011-12-08 15:12 x
批評を求めている人に限って、突っ込みどころが無かったりする気がします。
素晴らしい事なんですが。
(^_^;)

それと指摘の内容も難しい問題だと思います。
フォーラムに限りませんが(例えばコンペや雑誌での批評)、歴史考証よりも、レイアウトとか色遣いとか表現方法の部分の指摘ばかりでイヤだな・・・というのがあります。日本では。

技術的に、余りにも基本的な問題なら別ですが、その辺は作家の自由裁量の部分なので、どうなのかな・・・と、思います。作り手の方向性や哲学が同じという訳では無いですし。
コンペで上位入賞を目指している人・・・雑誌に掲載されたい人・・・展示会で受けたい人・・・とかなら良いのでしょうが、見栄えより残酷なまでのリアリズムに徹するとか、模型前衛表現主義者など、アングラな方々にとっては、余り意味が無いかな・・・と。
それと結果として、作風の画一化を生むと詰まらないですし・・・欧州のコンペ入賞作品や雑誌掲載作品の様に、上手いけど表現的には没個性じゃ、寂しいですしね・・・。

結局は、軍装を初めとするヒストリカルな部分の体力が無いという事なんでしょう。
Commented by カニオ at 2011-12-08 17:50 x
表現の批評ばかりだから賛辞ばかりになるじゃないのかと。だってそこは自由だから。「ヒストリカルフィギュア」って軍装考証も大きなテーマのひとつですよね。別所でも書きましたがフィギュアにおけるナポレオニックの軍装考証趣味は戦前から既にあったわけで。ユーロミリテールとかの集いって本来そういうところにも重きを置いてるはずだと思うんです。日本では布教の為もあって塗装表現や人物描写を大きく取り上げてますがむしろそれは付帯的なものだったのかなぁと最近思います。だってタイトルに「ミリテール」とわざわざ銘打ってるんですから。もちろん今はフィギュア一般のお祭りになってる感はあるにしてもです。ちょっと日本のファンが考えてるものと違うんじゃないかと思うんですよねぇ。「ヒストリカルフィギュア」=「ミニチュアフィギュア」ではないというか。自分は軍装考証よりフィギュア表現の方に興味があるんで「ヒストリカルフィギュア」の本道とは距離を置いてる立場だと思ってます。
Commented by 赤いお母さん at 2011-12-09 17:28 x
確かに日本では「ヒストリカル」とか、「ミリテール」「ミリタリア」とか、そういった言葉が安易に使われているな・・・とは思います。
「ユーロミリテール」に初期に参加した日本人が、向こうのモデラーに批評を求めた時の話を伝え聞いた事があります。
向こうの人らしく、初めは讃辞しかくれないのに「是非、批評してくれ。」と頼むと、「君がそれを求めているなら、言わせてもらうけど・・・」と突如豹変して辛口の批評がマシンガンの様に飛び出して来たらしいのですが、ビックリするほど細かな考証についての指摘だったそうです。日本にいるとそこまで痛烈なのは無いですから、大変驚いたという話でした。

乗り物の模型に関しては、それなりに行われているのでしょうが、フィギュア(軍装)となると、途端に考証のレベルが低下してしまいます。

もっとも日本の軍装マニアの世界も、その多くがコスプレサバゲーの領域を出ていないのですから、フィギュア模型の世界に「ヒストリカル」的知識や価値観が反映されないのも致し方ないかも知れません。
「軍装」を主に楽しんでいる人達ですら、研究より着装、事実より雰囲気重視なら、模型を作る側もねぇ・・・。
Commented by 赤いお母さん at 2011-12-10 17:07 x
追補:
上記の書き込みを読むと、特定のフォーラムやイベント、コンペについて言及している様に読めますが、そうではなくて、日本の「ヒストリカルフィギュア」「ミリタリーフィギュア」愛好家や、それらに関わる模型関係周辺一般について述べています。
それと日本の「ミリテール」「ミリタリア」といった「軍装」愛好家についても。近現代戦以前をテーマとした「ミリタリア」「時代祭」周辺の人も含めています。

フォローするつもりが、敵を増やしたかしら?
(-_-;)
by redsoldiers | 2011-11-26 12:30 | 模型論考 | Comments(5)

歴史軍装研究と模型製作の狭間に


by redsoldiers
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