「Peipp Miniaturen Dresden」
2011年 09月 17日
「第23回 クルムバッハ・ドイツ&国際錫人形フェア 2011」では、様々なフィギュア文化に触れ、多くの見聞を得る事が出来ました。サイトのレポート記事では、スペース及び容量の関係上、紹介しきれなかったメーカー、商品、その他個人的な事などを、折を見つつブログで紹介していけたらと思います。
今回は、以前の記事でも紹介した「Peipp Miniaturen Dresden」のブースを紹介したいと思います。
ドイツの家内制手工業の伝統を伝えるが如き「Peipp」は、親子三代で切り盛りされているメーカーさんで、原型はお祖父さんが作り、それを家族みんなで支えているという雰囲気でしょうか。
クルムバッハのショーでは、結構大きめのブースを構え、テーブルに所狭しと商品見本を並べて、なかなか壮観な感じです。
ブースで商品について尋ねると、「英語が一番出来るから。」と、お孫さんが呼ばれます。こっちは英語が出来ないから、誰が相手でも余り変わらないんですけど・・・(汗)。
テーブルには、塗装済みの商品見本と、未塗装の商品見本が並べられています。
やはり目を引くのは、造形も色彩も華やかな18世紀頃のフランス宮廷物でしょうか。
塗装は全て、明るいパステル調のあっさりとした塗り。造形にしろ、塗装にしろ、昨今のグットプロポーションで微細なモールドのフィギュアや、いわゆるユーロ塗りといった世界とは全く別物です。
しかしそこが欧州らしい、かつ独特で魅力的な世界を展開しています。
センスが良い・・・の一言に尽きます。
スケールは40mm、45mm、54mmと、3種類ありますが、このメーカーの魅力を良く伝えているのは54mmシリーズ(実際は、もう少し大きい気がするが)でしょう。その中でも、上記の様に動きのあるフィギュアが絶品です。
喧嘩をしている二人組のフィギュアに注目してください。写真では伝えられませんが、非常に躍動感ある造形で魅力的です(買わなかったんだけど)。
・・・正にマイスターです。
ちょいエロもあるでよ。
写真には取り損ねましたが(買い損ねもした)、コメディ調のエロも御座いまして、欧州風艶笑画的な商品も魅力的。
こちらは聖書の世界を描いたシリーズ。
あくまでも(教会などで)聖書の世界を描いた宗教画や宗教ディオラマを再現したのでしょう、2000年前のパレスティナとは全然関係ない装束です。
こういう地味目のフィギュアも魅力的です。
こちらは中近東を部隊にしたシリーズ。
こちらが四年前に、私が初めて目にした「Peipp」のフィギュア。45mmの東ドイツ軍セットです。
当時は、「へぇ、こんなディフォルメされたデザインの東ドイツ軍フィギュアがあるんだ!?」と驚いた物です。
その際には、その他のシリーズは全然目に留まらなかったのですが、今回は虜にさせられました・・・人の趣味って変わる物ですね。
やはり旧東側の人だからでしょうか、東ドイツ兵の新作を出していました。
顔立ちはメルヘン調なのでディフォルメされている様に見えますが、軍装はかなり気合いを入れて再現されています。
欧州のフィギュア文化的には、王道的なデザインだとは思うのですが、日本における既存のヒストリカルフィギュア愛好家の趣向とは、いささか離れた造形である故に、取り扱い店も未だなく、日本で手軽に購入する事は出来ません。
とはいえ、多くの人にアピール出来る魅力があり、既存のヒストリカルフィギュア市場とは別の世界でメジャーになる可能性を秘めているのでは無いでしょうか。日本でも人気や認知度が高まる事を祈ります。
今回は、以前の記事でも紹介した「Peipp Miniaturen Dresden」のブースを紹介したいと思います。
ドイツの家内制手工業の伝統を伝えるが如き「Peipp」は、親子三代で切り盛りされているメーカーさんで、原型はお祖父さんが作り、それを家族みんなで支えているという雰囲気でしょうか。
クルムバッハのショーでは、結構大きめのブースを構え、テーブルに所狭しと商品見本を並べて、なかなか壮観な感じです。
ブースで商品について尋ねると、「英語が一番出来るから。」と、お孫さんが呼ばれます。こっちは英語が出来ないから、誰が相手でも余り変わらないんですけど・・・(汗)。
塗装は全て、明るいパステル調のあっさりとした塗り。造形にしろ、塗装にしろ、昨今のグットプロポーションで微細なモールドのフィギュアや、いわゆるユーロ塗りといった世界とは全く別物です。
しかしそこが欧州らしい、かつ独特で魅力的な世界を展開しています。
センスが良い・・・の一言に尽きます。
喧嘩をしている二人組のフィギュアに注目してください。写真では伝えられませんが、非常に躍動感ある造形で魅力的です(買わなかったんだけど)。
・・・正にマイスターです。
写真には取り損ねましたが(買い損ねもした)、コメディ調のエロも御座いまして、欧州風艶笑画的な商品も魅力的。
あくまでも(教会などで)聖書の世界を描いた宗教画や宗教ディオラマを再現したのでしょう、2000年前のパレスティナとは全然関係ない装束です。
こういう地味目のフィギュアも魅力的です。
当時は、「へぇ、こんなディフォルメされたデザインの東ドイツ軍フィギュアがあるんだ!?」と驚いた物です。
その際には、その他のシリーズは全然目に留まらなかったのですが、今回は虜にさせられました・・・人の趣味って変わる物ですね。
顔立ちはメルヘン調なのでディフォルメされている様に見えますが、軍装はかなり気合いを入れて再現されています。
欧州のフィギュア文化的には、王道的なデザインだとは思うのですが、日本における既存のヒストリカルフィギュア愛好家の趣向とは、いささか離れた造形である故に、取り扱い店も未だなく、日本で手軽に購入する事は出来ません。
とはいえ、多くの人にアピール出来る魅力があり、既存のヒストリカルフィギュア市場とは別の世界でメジャーになる可能性を秘めているのでは無いでしょうか。日本でも人気や認知度が高まる事を祈ります。
by redsoldiers
| 2011-09-17 18:51
| レポート(模型関連)
|
Comments(0)