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飾り台(2)

飾り台製作の続き(前回)。今回は塗装編です。

まぁ、こんな感じで私は作っていますよぉ・・・程度の内容です。


組み立てが終わった白木の飾り台に、先ずは着色をしてしまいます。
使っているのは和信ペイントの「水性ボアーステイン」。
色はオールナット。
飾り台(2)_a0193363_18434460.jpg


一時間くらい乾燥させてから、布などで余分な顔料をふき取るのですが、余り意味がない感じがして、私はやっていません。


その後、やはり和信ペイントの「水性サンディングシーラー」を塗り、二時間ほど乾燥させてから、紙ヤスリで研磨します。
紙ヤスリは仕上げ用の目の細かい物の方が奇麗に仕上がりますね。
飾り台(2)_a0193363_18511662.jpg


サンディングシーラーは、いわゆるモダンな「とのこ」で、目留めの効果があります。
もし、木目の質感を生かした荒々しい仕上がりにしたいのであれば、この工程は不要です。
逆に、鏡面の様な仕上げを望みたいので在れば、この工程をしっかりと重ねてやると上手くいきます。


いよいよニス塗りです。
私は和信ペイントの「水性ニス」を用いています。
色はオールナット。
(「水性ウレタンニス」を試した事があるのですが、被膜は強いものの、肉厚な質感なってしまって好みではありませんでした)
飾り台(2)_a0193363_1914845.jpg


私は、この水性ニスを水で2倍ほどに薄めて、筆で二度塗りで仕上げる事が多いです。
(もちろん何度もニスを塗るほど艶は出ますが、木地の質感は無くなります)
水性ニスは水で薄めて用いた方が、筆ムラやタレが生じにくく、奇麗に塗れます。
もし、この工程で気泡、タレ、筆ムラが生じたり、ゴミが着いてしまったら、耐水ペーパーで優しく表面を研磨し、再びニスを塗ります。


最後に、タミヤの「コンパウンド用クロス」で研磨して被膜表面の質感を整え、「コンパウンド」で仕上げる方法もあります。
こちらの方は、少し鈍い輝きのある鏡面仕上げとなります。


文章にすると簡単ですが、相手は有機物の木材ですから、毎回上手くいくとは限りません。
ボアーステインを塗ったら、水分を含んで木材に凹凸が生じてしまったり、
同じ木に、同じ塗料で塗っているハズなのに、色合いが全く違ってしまったり・・・。
勿論、技術的な失敗も勿論ありまして、不覚にも気泡やタレが生じてペーパーで研磨したらニスの被膜がとれて木地が見えてしまったり、研ぎムラがでて色合いにムラが生じたり・・・(涙)。
それでも「畜生ぅぅ!」と、何度も何度もやり直していると、執念といいますか、怨念といいますか、そんなものが封じ込められた、何とも言えない風合いがする飾り台に仕上がり、それはそれで良いのではないかな・・・と。

以前は、「ボアーステイン」も「サンディングシーラー」も用いず、「水性ニス」一本で仕上げておりました。
塗っては研磨し、塗っては研磨し・・・という、漆塗り風の工法で。
面倒臭いので止めましたけど。

上に載っける作品とのバランスを考えて、色合いの深さ、表面の質感の違いにこだわって作っていますが、イメージ通りに仕上がった試しが無いのは、素人の悲しさ。
それはそれで、面白い効果を生んでいる様な気がするので・・・ま、良いか。
by redsoldiers | 2011-03-30 19:52 | 道具/技法 | Comments(0)

歴史軍装研究と模型製作の狭間に


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