『みんなの建築ミニチュア』
2017年 10月 13日
洋の東西を問わず、観光地の土産物として並んでいる事の多い建築ミニチュア。その地方の有名な建造物や街並み、村の風景などを切り取り、スケールモデルの様な精巧な物から、民芸品の様にディフォルメされた牧歌的な物まで、素材や大きさ、品質からデザインまで・・・それはもう千差万別。
ミニチュア好きの自分としては、ついつい手が伸びそうになるが、そこは強い意志で我慢している・・・何故なら切りが無いから。しかも結構かさばる物が多いんだ・・・。
そんな切りが無くてかさばる建築ミニチュアのコレクターのコレクションを1000アイテムまとめて収納したのが、この本。
『みんなの建築ミニチュア~子供も大人も楽しめる 世界の建造物1000』
著/橋爪紳也・遠藤秀平
芸術新聞社 2017年
昨年(2016年)、東京・大阪・名古屋で開催された建築ミニチュアの展覧会と、その際に配布されたパンフレットを元に書籍化した様で、そのコレクションも眺めているだけで楽しいのだが、特筆すべきは執筆者達が建築史家・建築家といった建築のプロフェッショナルという事だろう。
普通であれば装丁に使われている写真の様に、コレクションを庭で撮影したり、オシャレなインテリアの中に並らべてみたり・・・といった事をしがちだが、そこは冷静に全てのミニチュアを1cm四方の方眼紙の上に並べて撮影している。おかげでミニチュアの色や質感が伝わりやすく、しかも掲載された写真の縮尺がまちまちでも、アイテムの実寸が分かる様な仕掛けになっている。その上、オシャレだ。
またコレクションを選ぶ際も、素人だとミニチュアのリアルさや、逆にディフォルメのキュートさと言った分かりやすい部分を重視してしまいがちだが、ミニチュア・デザインの斬新さやセンスの良さ、材質、塗装など、確かな審美眼を感じる。キャプションでも現物の設計士や建築史について触れたりと、全体として玄人である事が透けて見える。
それでいて、自由な好事家である事も忘れておらず、挿入されているコラムを読んでいて楽しい気分にさせてくれる。
おかげで、可愛い雑貨を集めてみました・・・的なムック本にならず、遊び心のある美術(そして一寸サブカル)の本になっているところが、とても素敵だ。
お薦め。
下の画像は自分のコレクション。買ったり、貰ったりした土産物。
やっぱりミニチュアは良いよね。
ミニチュア好きの自分としては、ついつい手が伸びそうになるが、そこは強い意志で我慢している・・・何故なら切りが無いから。しかも結構かさばる物が多いんだ・・・。
そんな切りが無くてかさばる建築ミニチュアのコレクターのコレクションを1000アイテムまとめて収納したのが、この本。
『みんなの建築ミニチュア~子供も大人も楽しめる 世界の建造物1000』
著/橋爪紳也・遠藤秀平
芸術新聞社 2017年
昨年(2016年)、東京・大阪・名古屋で開催された建築ミニチュアの展覧会と、その際に配布されたパンフレットを元に書籍化した様で、そのコレクションも眺めているだけで楽しいのだが、特筆すべきは執筆者達が建築史家・建築家といった建築のプロフェッショナルという事だろう。
普通であれば装丁に使われている写真の様に、コレクションを庭で撮影したり、オシャレなインテリアの中に並らべてみたり・・・といった事をしがちだが、そこは冷静に全てのミニチュアを1cm四方の方眼紙の上に並べて撮影している。おかげでミニチュアの色や質感が伝わりやすく、しかも掲載された写真の縮尺がまちまちでも、アイテムの実寸が分かる様な仕掛けになっている。その上、オシャレだ。
またコレクションを選ぶ際も、素人だとミニチュアのリアルさや、逆にディフォルメのキュートさと言った分かりやすい部分を重視してしまいがちだが、ミニチュア・デザインの斬新さやセンスの良さ、材質、塗装など、確かな審美眼を感じる。キャプションでも現物の設計士や建築史について触れたりと、全体として玄人である事が透けて見える。
それでいて、自由な好事家である事も忘れておらず、挿入されているコラムを読んでいて楽しい気分にさせてくれる。
おかげで、可愛い雑貨を集めてみました・・・的なムック本にならず、遊び心のある美術(そして一寸サブカル)の本になっているところが、とても素敵だ。
お薦め。
下の画像は自分のコレクション。買ったり、貰ったりした土産物。
やっぱりミニチュアは良いよね。
by redsoldiers
| 2017-10-13 19:52
| 書籍
|
Comments(0)