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フィリップ・ペルスター編 『コナン・ザ・グレート』 オルガン版

 ロバート・E・ハワード(Robert E. Howard)の描いた男の中の男「コナン」。
 その英雄コナンを、若きアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)が演じた、ジョン・ミリアス(John Milius)監督の傑作にしてマスターピース、全人類の男子必修の名作にして古典が『コナン・ザ・グレート(原題: Conan the Barbarian)』である事は異論は無かろう。
 その『コナン・ザ・グレート』を彩るベイジル・ポールドゥリス(Baisil Poledouris)の音楽も又、全男子の心のサウンドトラックのハズだ。

 そんなポールドゥリス作曲のサウンドトラックを、パイプオルガンの曲に編曲し録音した物が、このフィリップ・ペルスター(Philipp Pelster)編・演奏のオルガン版『コナン・ザ・グレート』だ。

ベイジル・ポールドゥリス:コナン・ザ・グレート

フィリップ・ペルスター / Naxos



 この、どうかしてるな・・・というアルバムをリリースしたのは、香港に本社を置くNAXOS。金の掛かる有名演奏者や楽団を用いない事で制作費を抑え、廉価で(最近、CD1枚1000円から1200円に値上げした)著名な曲から世界初録音という様なマニアックな曲まで、膨大な数のクラシック音楽をリリースしてくれるレーベルだ。ありがたや、ありがたや。

 さて、肝心の内容だが、これが意外に良い。
 同時に複数の音を出せるパイプオルガンの利点を生かし、多重的な音の広がりを再現する事に成功している。とはいえ、オリジナルの印象的な打楽器の連打などをパイプオルガンの中に落とし込む作業は大変だったらしく、その苦労は演奏の必死さからもうかがえる。
 壮大なパイプオルガンの音色と、必死な演奏との不思議なハーモニーに身をゆだねていると・・・得体の知れない興奮が込み上げてくる。これはなかなか良いですよ!
by redsoldiers | 2015-11-01 16:41 | 音楽 | Comments(0)

歴史軍装研究と模型製作の狭間に


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