ANT-miniatures 「Soviet Army soldier 1960-80th.」(4) 円匙と水筒
2014年 02月 09日
ソチ冬季五輪が始まりましたね・・・とかいって、全然、興味ないんですけどね。五輪ってやっぱり、国家の威信をかけてメダル競争やっているグロテスクな姿が楽しいよねぇ。冷戦が終わったら、もうサッパリですわぁ。
寝る前に、チラッと開会式を観たんですが、ソ連時代と比べると、演出や出演者の動きに切れや気合いが全然無いなぁ・・・まぁ、そんな事を必至でやっているから崩壊する訳ですけどね!
閑話休題。
先ずは、大祖国戦争後に用いられ、1973年式の装具でも想定されていた、水筒と円匙の現物画像を御覧下さい。
水筒。
古くから用いられた形状の水筒とケースで、その出現時期に関しては良く分からないのですが、ソ連崩壊後もロシア連邦を初めとした共和国で用いられています。
交差して縫い付けられた丁字型のベルトが、ボタン留めする事によって、水筒本体をケースに固定し、同時に腰ベルトを通すループにも成っています。
円匙。
最近ではМПЛ-50などと呼ばれている物で、キリル文字3文字は、歩兵用小円匙(Малая пехотная лопата)の頭文字で、-50は長さ(cm)を表します。
一見、ロシア帝国時代から変わらない様に見えて、本体もケースも、多くの種類が見られます。
上記の物は、戦後に多く用いられているタイプで、(ケースに入っている)刃の形は先端が尖った五角形です。ケースは下辺の開口部から刃を差し込み、備え付けのバックルベルトで柄を締めて脱落を防ぎます。裏には腰ベルトに通すループが付いています。
このタイプの円匙が1944年に導入された・・・という記述を散見しますが、元になった資料を知らないので、良く分かりません。2003年の仕様で、同じ形状の物が、ПЛ-298の名称で呼ばれているのは見た事があります。
又、このタイプのケースに関しては、戦中から使われているとする書籍もありますが、良く分かりません。
上記の事を頭に入れて、ANT-miniatures 「Soviet Army soldier 1960-80th.」を、もう一度チェックしてみましょう。
後腰周りの装具・・・腰ベルトから下がった水筒と円匙に注目。
問題点が2つ。
一つは、水筒と円匙の位置。ベルトループに腰ベルトを通した時に、この様な位置には来ません。
二つには、円匙の形状。円匙もケースも、少なくとも1973年式の戦闘装備で想定された形状ではありません。大戦中の物を参考にしたのでしょうか。
まず、一つ目の問題は、水筒を切り取って位置を正しました。円匙は別パーツになっているので、取付位置を変えれば良いだけです。
二つ目の問題は・・・一寸面倒。
何か使えそうなパーツは無いかと探した所、タミヤのパーツ(右)と、タミヤをコピーした東欧某社のパーツ(中央)が、戦後型と同じケースを再現していました。
ただ、円匙本体の形状が古いタイプを再現している・・・のと、実際にフィッティングさせてみると、薄っぺら過ぎて厚みに欠ける・・・という点から、使えない事が判明。
結局、元のパーツを改造しましたよ。ちょほほ。
・・・という訳で、手を加えて修正したのが下記画像。
ついでに、各兵士が所持品に縫い付ける名札(ニス塗りしたベニヤ板)も付けてやりました。
いやぁ・・・グッと、腰回りが引き締まりましたね!
寝る前に、チラッと開会式を観たんですが、ソ連時代と比べると、演出や出演者の動きに切れや気合いが全然無いなぁ・・・まぁ、そんな事を必至でやっているから崩壊する訳ですけどね!
閑話休題。
先ずは、大祖国戦争後に用いられ、1973年式の装具でも想定されていた、水筒と円匙の現物画像を御覧下さい。
水筒。
古くから用いられた形状の水筒とケースで、その出現時期に関しては良く分からないのですが、ソ連崩壊後もロシア連邦を初めとした共和国で用いられています。
交差して縫い付けられた丁字型のベルトが、ボタン留めする事によって、水筒本体をケースに固定し、同時に腰ベルトを通すループにも成っています。
円匙。
最近ではМПЛ-50などと呼ばれている物で、キリル文字3文字は、歩兵用小円匙(Малая пехотная лопата)の頭文字で、-50は長さ(cm)を表します。
一見、ロシア帝国時代から変わらない様に見えて、本体もケースも、多くの種類が見られます。
上記の物は、戦後に多く用いられているタイプで、(ケースに入っている)刃の形は先端が尖った五角形です。ケースは下辺の開口部から刃を差し込み、備え付けのバックルベルトで柄を締めて脱落を防ぎます。裏には腰ベルトに通すループが付いています。
このタイプの円匙が1944年に導入された・・・という記述を散見しますが、元になった資料を知らないので、良く分かりません。2003年の仕様で、同じ形状の物が、ПЛ-298の名称で呼ばれているのは見た事があります。
又、このタイプのケースに関しては、戦中から使われているとする書籍もありますが、良く分かりません。
上記の事を頭に入れて、ANT-miniatures 「Soviet Army soldier 1960-80th.」を、もう一度チェックしてみましょう。
後腰周りの装具・・・腰ベルトから下がった水筒と円匙に注目。
問題点が2つ。
一つは、水筒と円匙の位置。ベルトループに腰ベルトを通した時に、この様な位置には来ません。
二つには、円匙の形状。円匙もケースも、少なくとも1973年式の戦闘装備で想定された形状ではありません。大戦中の物を参考にしたのでしょうか。
まず、一つ目の問題は、水筒を切り取って位置を正しました。円匙は別パーツになっているので、取付位置を変えれば良いだけです。
二つ目の問題は・・・一寸面倒。
何か使えそうなパーツは無いかと探した所、タミヤのパーツ(右)と、タミヤをコピーした東欧某社のパーツ(中央)が、戦後型と同じケースを再現していました。
ただ、円匙本体の形状が古いタイプを再現している・・・のと、実際にフィッティングさせてみると、薄っぺら過ぎて厚みに欠ける・・・という点から、使えない事が判明。
結局、元のパーツを改造しましたよ。ちょほほ。
・・・という訳で、手を加えて修正したのが下記画像。
ついでに、各兵士が所持品に縫い付ける名札(ニス塗りしたベニヤ板)も付けてやりました。
いやぁ・・・グッと、腰回りが引き締まりましたね!
by redsoldiers
| 2014-02-09 00:08
| フィギュア製作
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