「今月のAM誌(2010年8月号)」【BBSより再録】
2013年 05月 03日
何処のサイトでもそうですが、以前は盛況だったのに、現在は過疎っているBBS。
我がサイトでもBBSは設置していますが、現在では更新報告しか書き込まれていません。廃止しても良いのですが、過去ログの保存と、サイトに対するレスポンスの手段を提供しておきたいという思いがあって、存続させています。
BBSへの書き込みを編集してサイトの記事にしたりもしていますが、そうやって活用出来なかった書き込みを、blogの記事という形で、いくつかサルベージ出来ればと思います。
あくまでも当時の状況を基にした、当時の雑感だと理解して頂ければと思います。
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「今月のAM誌(2010年8月号)」
投稿日:2010年 7月14日(水)03時17分36秒
今月の『アーマーモデリング』での特集がフィメールフィギュアとあり、本屋で立ち読みをしてきました。
昨今の同誌の模型雑誌としてのレベルの低下は広く知られる所ですし、表紙デザインやレイアウトといった面でのセンスも酷い物です。読みづらいし、内容がほとんど無いといったありさまです。
今回も期待してはいませんでしたが、想像以上に醜悪な内容で驚愕しました。
美術解剖学的見地から、男性と女性の身体の違いを述べる訳でもなく、また女性と軍隊(あるいは戦争)との関わりを、歴史的に検証して行く訳でもなく、軍装史として、各国、各時代の女性用軍服について紹介する訳でもなく、ただただ、模型として戦史を表現する事、女性を表現する事にコンプレックスを抱えたオヤジ達が、如何に情景模型に女性を登場させるか、その上で白い目で見られずに済むか、・・・という問題を、雁首そろえて苦悶するという内容でした。
巻頭に宮崎駿を登場させているのが、象徴的である様に思われます。
結局の所、男性の願望を如何に形にするかという内容で、女性フィギュア美人コンテストをしている所からして、中学生が好きな女優やグラビアタレントを肴に、性的願望を語っているというのと同質ですね・・・。
商業模型雑誌としての品格すら維持出来ず、こういうのを猥褻というんだな・・・と確信した次第です。個人サイトか、同人誌でやるなら分かりますが。
三流タレントを使った表紙のデザインが、全てを象徴しているようで、よく考えたら非常に良く出来たパッケージデザインなのかも知れません。
誌面の中で、ミニチュアパークの木内氏が、女性フィギュア史的な記事を書かれていましたが、そのラインナップを眺める事で、こういった模型趣味自体が男性中心であるが故に、一部の良質な模型メーカーを除いて、ヒストリカルフィギュア的なアプローチではなく、ポルノ的商品開発が世界的に行われているんだな・・・という現実が浮彫りにされ、しかもそういう商品が最も売れているのが日本であるという事もチラリと触れられており、興味深かったです。
ちなみに私個人としてはポルノ的模型を否定する物ではありません。
これはこれ、それはそれ、ポルノ的フィギュアはこれ、ヒストリカル(ミリタリー)フィギュアはそれ、テーマにけじめをつけろ・・・それだけです。
・・・品が無いよ・・・とにかく(ため息)。
雑誌の内容については下記のサイトを参照。
http://www.modelkasten.com/magazine/am/014690130.html
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当時、『AM』誌がフィメールフィギュアの特集をすると言う事で、どういうAFV模型的アプローチをするのかな・・・と、雑誌を手に取ってみたのですが、予想以上に酷い内容で、ついつい筆を執ってしまいました。
今読み返すと、結構キツイ物言いだな・・・とは思いますが、間違ってはいないな・・・と、今でも思っています。
我がサイトでもBBSは設置していますが、現在では更新報告しか書き込まれていません。廃止しても良いのですが、過去ログの保存と、サイトに対するレスポンスの手段を提供しておきたいという思いがあって、存続させています。
BBSへの書き込みを編集してサイトの記事にしたりもしていますが、そうやって活用出来なかった書き込みを、blogの記事という形で、いくつかサルベージ出来ればと思います。
あくまでも当時の状況を基にした、当時の雑感だと理解して頂ければと思います。
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「今月のAM誌(2010年8月号)」
投稿日:2010年 7月14日(水)03時17分36秒
今月の『アーマーモデリング』での特集がフィメールフィギュアとあり、本屋で立ち読みをしてきました。
昨今の同誌の模型雑誌としてのレベルの低下は広く知られる所ですし、表紙デザインやレイアウトといった面でのセンスも酷い物です。読みづらいし、内容がほとんど無いといったありさまです。
今回も期待してはいませんでしたが、想像以上に醜悪な内容で驚愕しました。
美術解剖学的見地から、男性と女性の身体の違いを述べる訳でもなく、また女性と軍隊(あるいは戦争)との関わりを、歴史的に検証して行く訳でもなく、軍装史として、各国、各時代の女性用軍服について紹介する訳でもなく、ただただ、模型として戦史を表現する事、女性を表現する事にコンプレックスを抱えたオヤジ達が、如何に情景模型に女性を登場させるか、その上で白い目で見られずに済むか、・・・という問題を、雁首そろえて苦悶するという内容でした。
巻頭に宮崎駿を登場させているのが、象徴的である様に思われます。
結局の所、男性の願望を如何に形にするかという内容で、女性フィギュア美人コンテストをしている所からして、中学生が好きな女優やグラビアタレントを肴に、性的願望を語っているというのと同質ですね・・・。
商業模型雑誌としての品格すら維持出来ず、こういうのを猥褻というんだな・・・と確信した次第です。個人サイトか、同人誌でやるなら分かりますが。
三流タレントを使った表紙のデザインが、全てを象徴しているようで、よく考えたら非常に良く出来たパッケージデザインなのかも知れません。
誌面の中で、ミニチュアパークの木内氏が、女性フィギュア史的な記事を書かれていましたが、そのラインナップを眺める事で、こういった模型趣味自体が男性中心であるが故に、一部の良質な模型メーカーを除いて、ヒストリカルフィギュア的なアプローチではなく、ポルノ的商品開発が世界的に行われているんだな・・・という現実が浮彫りにされ、しかもそういう商品が最も売れているのが日本であるという事もチラリと触れられており、興味深かったです。
ちなみに私個人としてはポルノ的模型を否定する物ではありません。
これはこれ、それはそれ、ポルノ的フィギュアはこれ、ヒストリカル(ミリタリー)フィギュアはそれ、テーマにけじめをつけろ・・・それだけです。
・・・品が無いよ・・・とにかく(ため息)。
雑誌の内容については下記のサイトを参照。
http://www.modelkasten.com/magazine/am/014690130.html
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当時、『AM』誌がフィメールフィギュアの特集をすると言う事で、どういうAFV模型的アプローチをするのかな・・・と、雑誌を手に取ってみたのですが、予想以上に酷い内容で、ついつい筆を執ってしまいました。
今読み返すと、結構キツイ物言いだな・・・とは思いますが、間違ってはいないな・・・と、今でも思っています。
by redsoldiers
| 2013-05-03 12:32
| 模型論考
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