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メルニボネのエルリック(2)

 この「メルニボネのエルリック(Elric of Melnibone)」と題されたフィギュアは、メルニボネ皇帝の証である先祖伝来の黒い鎧兜と、黒の革手袋、ブーツを身につけ、黒い魔剣ストームブリンガーを構えた姿を表現している。
 このエルリック、混沌の神を崇拝するメルニボネ人(いわゆるダークエルフ)の皇帝ながら、生まれながらのアルビノで、乳白色の髪に、骨の様な肌、真紅の瞳を持つ・・・という設定。

 つまり、黒と白と、刺し色の赤・・・という、塗装をするのが大変に難しい配色設定になっている訳です。ちょほほ。


1.基本色の塗装

 「白」を基調とする肌と髪は、下地の色として・・・髪は黄色味がかったクリーム色、肌は赤味のあるクリーム色・・・を塗り、最終的な明色を基本色の「白」に持っていきます。
 逆に「黒」を基調とする鎧兜や服飾は、下地色として「黒」を塗り、黒立ち上げの要領で明色を塗っていきます。明色を変える事で、素材の違いを表してあげるつもりです。
メルニボネのエルリック(2)_a0193363_19521824.jpg


2.黒立ち上げ

 黒の部分に、最終的な明色として使いたい色を塗ります。
メルニボネのエルリック(2)_a0193363_19531048.jpg


3.シェイディング

 影色を塗り、モールドにメリハリを付けます。
 黒い色の部分は、ウォッシングの要領で黒染めしてしまいます。あくまでも、これらの部分の色は「黒」なので。
メルニボネのエルリック(2)_a0193363_19532996.jpg


4.補正とハイライト

 暗くしすぎてしまった部分をリタッチして補正し、それぞれの明色でハイライツを付けてあげます。

 実は、黒革の部分は、当初はマリンブルー系の色にするつもりでしたが、塗っているうちにイヤになって、青味のあるダークグリーンに変えました。つまり、この部分に関しては、2番目の行程が全く無意味になった訳です・・・。
 なかなか難しいのが黒い色の部分で、黒くするとメリハリが無くなりますし、メリハリを出すと黒から遠くなるという所・・・どの辺りの色彩にするのかは、センスと決断力がいりますね・・・。

 最後に、右手の指輪にはめられた魔法の石アクトリアスを塗ります。宝石の塗り方は、シタデルの提唱するメソッドを試してみました。これはなかなか良好。
メルニボネのエルリック(2)_a0193363_19535119.jpg


 さぁ、次は盾に描かれた模様と地面の塗装です。
by redsoldiers | 2012-08-24 20:26 | フィギュア製作 | Comments(0)

歴史軍装研究と模型製作の狭間に


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