マイケル・ムーアコック&ディープ・フィックス / ニュー・ワールズ・フェア
2011年 08月 06日
ファンタジー畑の人間ならば「エルリック・サーガ」をはじめとする「エターナルチャンピオン」シリーズで名をはせたファンタジー作家としての顔を思い描き、SF畑の人間からは「ニューウェイブSF」の旗手たる雑誌『New Worlds』の編集長としての顔を思い描くだろうマイクル・ムアコック御大。
その御大のもう一つの顔が、ミュージシャンとしての顔なのだ。
イギリスのサイケロックバンド「ホークウィンド」との関わりや、米国のブルーオイスター・カルトに歌詞を提供している事は知っていたが、自分がバンドを組んでレコードまで出していたとは知らなかった(・・・ってか、多分忘れていた)。
今回、久しぶりにコルムさんのフィギュアを塗った事で、色々調べていたら、紙ジャケ仕様で日本盤が出ている事を知り、早速注文してしまった。
帯タタキに書かれているとおり、何処かサイケで、プログレっぽくもあり、カントリー風味も加味されたロック・・・まぁ、いかにも'70年代のブリティッシュ・ロックってヤツですね。
'70年代のロックって、どこかサイケでスペーシー、ヒロイックファンタジーもモチーフに加えて・・・と、実に七色な感じ。こういう世界観は、ドラックも、SFも、ヒロイックファンタジーも別々のジャンル、世界と捉えている'80年代以降の人間にはピンと来ないのだが、『指輪物語』にヒッピー達が夢中に成った様に、この時代は同居していた(らしい)。
そう考えると、ムアコック御大のSF作家で、ファンタジー作家で、ロックミュージシャンという姿は、'70年代のイギリス人アーティストとしては、真っ当(?)なんだろうな。
by redsoldiers
| 2011-08-06 20:06
| 音楽
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